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分譲マンション エリア別ストック情報

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板橋区

・マンションストックの分析とメンテ関連の詳細情報
・板橋区分譲マンション実態調査・居住者の口コミ情報
マンションを守る―その秘策はDATAに潜んでいるかもしれない

板橋は江戸時代、川越街道と中山道の宿場町として栄えたところ。区の地形は、この二つの街道に挟まれた格好で、板橋から埼玉県に向かって長くのびています。

近年、川越街道の地下を軸に有楽町線、中山道に都営三田線が敷設され、既存の東武東上線と併せて区民の通勤の足になっています。

街道沿いや駅前に店舗が建ち、それが商店街へと発展し、さらに歳月を重ねその数が増えることにより、区の商圏は拡大してきました。板橋区にはヘソがないといわれるのは、こうした経緯によるもので、いまも中核はどこか定かでありません。

大規模な開発地としては高島平があります。かつて徳丸ヶ原と呼ばれた農耕地を日本住宅公団(現、都市再生機構)が開発、高島平団地を中心にひろがる大規模な住宅街で、団地だけで2万人強、高島平全域で5万人が暮らしています。

昼夜間の人口割合は、夜間の方が多い郊外型で、区内から区外への通勤者が目立ちます。埼京線、東武東上線、有楽町線、都営三田線の4本の路線が走り、区内に20の駅が設置され、都心はもちろん神奈川県方面へも直結しています。

板橋区のマンション特性
小型・中型のマンションが主流

板橋区の分譲マンションストックは2013年末時点で1,390件、69,499戸。平均戸数は50戸です。その内訳をみると件数ベースで「30戸以下」が46%、「31~60戸」が36%で、8割強が小型もしくは中型のタイプです。

住戸の平均面積は「61㎡以上」が49%。ファミリータイプが主流で、都内で多くみられる「30㎡以下」のワンルームタイプは12%にとどまっています。

すべてのマンションが最寄り駅から歩ける立地

立地面では利点と難点とを併せもち、利点は鉄道網が整備されているため、どのマンションも最寄り駅から徒歩圏内にあること、難点は幹線道路が区内を縦横断しているため、場所によって騒音と空気汚染の被害を受けることです。

◆板橋区の実態調査から
自住率 78.7%、空き家率 1.5%、賃貸化率 18.8% ― 居住実態
敷地面積 500㎡以下が31.1%
建築面積 250~500㎡未満が35.1%
自住率 (区分所有者が自ら居住している住戸と総戸数の比率)は78.7%
・総戸数別にみると大きいほど高く「100戸以上」は83.9%
・築後経過年数別では、年数を重ねるほど低くなる
空き家率 1.5%
・20戸未満が3.6%と高い
・築30年以上で3.4%と最も高い
賃貸化率 18.8%
・平均戸数49戸以下で多い
・築後15年以上で高い
築年帯別にみる竣工推移
築年帯別の竣工数と属性の推移
築年帯 竣工年 件数 戸数 平均
規模(戸)
平均
階高
駅徒歩
(分)
平均
面積(㎡)
分譲
坪単価(万円)
築40~49年 1964~1973 65 5,890 91 7 6.0 40 64
築30~39年 1974~1983 392 17,393 44 6.5 6 54 126
築20~29年 1984~1993 300 11,980 40 6.3 7 44 253
築10~19年 1994~2003 384 18,428 48 7.5 8 65 208
築10年未満 2004~2013 249 15,808 63 8.8 7 53 228
1,390 69,499

上のグラフの縦棒は10年ごとにまとめた竣工件数の推移で、都内全般に見られるように凹凸を繰り返しています。一方、赤色の点線は規模の推移で、最近の30年間に限ると右上がりに推移しています。では各年帯におけるストックの特性をまとめてみましょう。

築40~49年 (1694.1~1973年) 公団、公社の大型物件が主流

この年帯の竣工数は65件、5,890戸で平均戸数は91戸。公団と都公社の大型物件が主流で平均戸数を押し上げています。民間分譲マンションで総戸数100戸以上の大型物件は7件で、あとの51件は平均50戸以下がほとんどです。

築30~39年(1974~1983年) 列島ブームに乗り竣工件数は最多

列島改造のブームに乗って大量392件のマンションが建ちました。注目物件は「都会の森に暮らす」がテーマのサンシティ(三井不動産分譲)。首都圏で2番目に竣工した超高層棟のある大規模マンションで総戸数は1,872戸。

しかし、サンシティを除くと大型物件(100戸以上)は19件で、残る372件は中・小規模が中心で平均戸数は32戸。意外なのは分譲主の数で、190社あり、1社当たりにすると竣工数は2件弱です。〝一億総不動産屋〟時代と呼ばれた狂騒の縮図といえます。こうした分譲主不在と想定される小規模マンションを、どのようにプロテクトしていくかがこれからの課題です。ある区分所有者は「強力な助っ人がいないかぎり、所有者だけではどうすることもできない」と実情を語っています。

築20~29年(1984~1993年) バブルの影響を受け、竣工数は減少

バブル期を挟んでの10年間、前年帯より3割近く減少し、竣工数は300件、11,980戸。平均戸数は40戸。アップしたのは分譲価格でほぼ2倍に、なかでも1987年以降の竣工物件は3~4倍に跳ね上がっています。

築10~19年(1994~2003年) 分譲価格が下がり需要は拡大、竣工戸数は最多

バブル崩壊後、分譲価格が下がり、需要は拡大。竣工数は384件、18,428戸。平均戸数48戸。大手分譲会社の参入により、平均面積は65㎡、100戸以上の大型物件は25件と質の充実化が見られます。

築10年未満(2004~2013年) 高層、大型化への傾向が顕著

リーマンショックによる不況の影響を受けて、竣工数減少し249件、15,808戸。個別にみると規模、階高ともにアップし、その平均は63戸、8.8階。10階建、100戸以上の高層大型タイプが30件あります。

◆板橋区の実態調査から
設備 自転車・バイク置場
・自転車置き場がある97.7%
・バイク置き場がある59.8%
駐車場 駐車場がある64.7%
区の視点 ・優良な分譲マンションを認定する制度が始まっており、情報の提供が重要。
・区分所有者の高齢化が進行しており、組合活動の適正化と居住者の理解、協力の促進が必要。
◆居住者の声(マンションノートより)

D'クラフォート西台 築7年

元気でフレンドリーな管理人さんが、私たちの快適な住空間を守ってくれています。どこのマンションでも悩みを抱えている駐輪場問題。 可動式ラックはあるけれど、三人乗りや電動アシスト自転車が増えてくると、可動しません。ラックの台数よりもこちらの方がネック!

ダイアパレスグランデ西台 築18年

クルマの立体駐車場が非常に使いづらいので割高な外部の月極め駐車場を借りています。自転車置き場が世帯数に対して非常に狭いのでせっかくの中庭にまで自転車があふれています。世帯数に対しての自転車置き場の数は確実にチェックした方が良いと思います。今、私の住んでいるマンションで一番の問題だと思います。

ライオンズマンション板橋区役所前第6 築20年

分譲賃貸なので、部屋も住人の質もその部屋の持ち主によって変わってしまいます。インターフォンにカメラがあるのでどのような人が来たのかを把握することが出来る。

板橋ハイタウン 築33年

役所にも非常に近い物件ということと、交通の便が非常に良いという条件の為か、事務所的な用途で賃貸されている部屋が幾つかあるようだ。あくまでも住宅用途での賃貸を住民としては求めている。

あずさわグランドハイツ 築39年

管理人さんがしっかりしているので、ゴミ置き場などが綺麗。 オートロックではないが、空き巣の被害は無い。これは顔見知りの住人が多く、日常的に挨拶が交わされているからではないかと、マンション管理士が言っていた。

何回か修繕をしているが、老朽化には逆らえない。あと何年位住むことが出来るか不安もある。

ユニーブル新板橋 築12年

完成以来同じ管理人さんに日勤してもらい、人柄も非常に良く、清掃やサービスも満足しています。ゴミ等もほとんど文句無くやってもらっています。あとは住人のモラルの問題。管理組合も法人化され会長さんも長年よくやってもらっていて、毎年順番で変わる制度が当マンションにはありません。

沿線、駅別にみるマンションストック
沿線別のストック 都営三田線と東武東上線で9割弱
沿線別ストック
沿線名 件数 戸数 規模 階高 駅歩 平均面積
都営三田線 656 36,014 55 7.6 6 55
東武東上線 558 25,112 45 6.8 8 54
有楽町線 117 5,346 46 6.8 7 56
埼京線 56 2,915 52 9 6 59
西武池袋線 2 58 29 10 10
山手線 1 54 54 12 17
駅別のストック マンションの規模は都営三田線>東武東上線
駅別のストック
駅名 沿線名 件数 戸数 規模 階高 駅歩
ときわ台 東武東上線 117 5,367 46 7 8
大山 東武東上線 99 4,610 47 9 6
志村坂上 都営三田線 87 3,926 45 8 7
板橋本町 都営三田線 87 3,425 39 8 4
上板橋 東武東上線 82 4,307 53 6 8
志村三丁目 都営三田線 81 6,375 79 7 7
成増 東武東上線 76 3,616 48 7 6
東武練馬 東武東上線 75 3,611 48 6 9
板橋区役所前 都営三田線 73 5,018 68 10 6
西台 都営三田線 73 3,019 41 7 6
高島平 都営三田線 63 2,770 44 7 8
新高島平 都営三田線 27 2,151 80 5 6
道路沿いのマンション

現在、区内には川越街道と中山道のほかに2つの幹線道路(環七通り、環八通り)と高速道路(5号池袋線)が走っています。この5つの道路がすべて特定緊急輸送道路に指定されており、沿道に多くのマンションが建っていることが行政の課題であり、所有者の不安に繋がっています。

特定緊急輸送道路と耐震診断

1981年(昭和51年)5月以前に着工したマンションで、大地震時に倒壊して特定緊急輸送道路をふさぐおそれのあるマンションは、2012年(平成24年)に耐震診断が義務化されています。

特定緊急輸送道路沿道のマンション
板橋区内 特定緊急輸送道路沿道のマンション数
道路名 件数 戸数 平均戸数 平均階高 平均面積
5号池袋線 7 322 46 7 40
環七通り 4 132 33 7 53
環八通り 4 460 115 10 50
川越街道 23 968 42 9 47
中山通 29 1,653 57 10 49
67 3,535
◆板橋区の実態調査から
「耐震性は不明、今後把握したい」45.9%
「耐震性能を満たしている」36.2%

耐震性能の把握方法で最も多い回答は「建設当時の設計者または建築業者に確認」が72.4%。

「区の助成制度を知らなかった」42.7%

そのうち半数以上は今後、利用したいと考えている。

課題

今後とも、耐震診断・改修の必要性を周知するための情報提供を継続するとともに、ニーズに合った施策の見直し、拡充の検討が必要

◆居住者の声(マンションノートより)
大山ダイカンプラザ 築19年

大きな街道沿いに立ったマンションであるため、人目につきやすく、その点安全と言える。ただ、覚悟して入ったマンションではあるが、トラック街道と呼ばれる街道沿いのため、空気は最悪。空気清浄機がないとつらい。洗濯物など干せるわけがない。

成増ローヤルコーポ 築29年

143世帯の大型マンションです。若いご夫婦も多く住まわれています。我が家は誰も気になっていませんが、川越街道に面している所に建っているので気管支の弱い人はもしかしたら排気ガスが影響するかもしれません。ベランダは反対側になりますので車の騒音などは全く気になりません。

キャニオンマンション板橋 築35年

ごみ置き場や廊下などは、いつも管理人さんがとてもキレイにしていてくれる。エレベーターは年末に新しいものに交換されたばかり。前年には外壁など、大規模修繕実施。古いマンションなので、耐震性は気になる。途中で近くにマンションが建ったので、日当たりは悪くなった気がする。

常盤台ビューハイツ 築41年

耐震診断がされていないので、その面での不安は残る。断熱性も無いため個人で二重窓を検討するなど 工夫が必要。

分譲主別のストック数

◆大京が分譲件数で圧倒的リード、大型物件の多い三井不動産、住友不動産住都公団が上位に。

◆リストアップした47社による施工比率は件数で50%、戸数で62%。

◆残る701件の竣工を300社で。

会社名 件数 戸数 駅徒歩
(分)
階高 規模 面積 築年
大京 112 5,694 7 8 51 55 20
三井不動産 27 4,015 7 9 149 69 17
住友不動産 21 3,293 6 6 157 69 12
住都公団 10 3,209 5 8 321 69 33
コスモスイニシア 45 2,280 7 8 50 66 15
日商岩井 9 1,278 8 10 142 70 20
藤澤建設 24 1,201 6 7 50 53 29
タカラレーベン 27 1,144 9 7 42 64 12
藤和不動産 15 1,134 7 10 76 63 12
丸紅 9 1,030 8 10 114 70 14
日神不動産 22 992 6 9 45 49 13
有村建設 36 956 7 5 27 52 29
ダイア建設 19 894 7 8 47 58 20
セザール 31 818 8 6 26 57 16
リブラン 26 785 7 6 30 57 20
扶桑レクセル 14 715 10 7 51 66 12
東武鉄道 4 703 7 10 176 68 32
東京建物 9 650 7 10 72 66 11
三田 14 594 8 6 42 37 38
野村不動産 12 582 5 7 49 72 13
名鉄不動産 5 555 7 9 111 66 20
ニチモ 8 553 6 7 69 70 23
トータルハウジング 5 549 5 9 109 67 16
日本ランディック 5 521 9 8 104 64 24
杉山商事 14 515 9 5 37 16 27
朝日建物 10 513 6 8 51 53 27
セコムホームライフ 6 467 7 9 78 68 9
青山メインランド 9 459 5 6 51 28 9
東京都公社 3 442 9 5 147 43
東久建設 11 418 6 6 38 54 35
秀和 3 416 5 9 124 62 36
長谷工不動産 5 408 7 7 82 66 26
マイハウス社 13 407 5 6 31 36 37
スカイコート 12 393 7 6 33 23 9
ニッテイライフ 12 391 9 6 32 24 8
伊藤忠商事 6 384 4 8 64 64 17
明和地所 9 379 9 7 42 53 11
ハイネス恒産 6 378 6 7 63 39 29
トーシンパートナーズ 6 362 7 8 60 25 4
地産 7 349 7 8 50 60 24
丹勢産業 6 328 5 8 55 56 36
三菱地所 6 308 5 10 51 69 6
日本綜合地所 7 304 5 8 43 62 14
山田建設 10 287 6 6 29 64 14
アセットリード 7 284 5 7 40 24 6
東急不動産 4 246 6 6 66 68 18
檜不動産 8 220 7 6 28 37 28
管理受託状況

◆大京アステージがリード、三井不動産住宅サービス、日本ハウズィング、住友不動産建物サービスが続く

◆リスアップした36社による受託比率は、件数で44%、戸数で59%

◆自主管理は1割前後

会社名 平均
戸数
平均
階高
会社名 平均
戸数
平均
階高
大京アステージ 50 7 ジャパンコミュニティ 28 11
三井不動産住宅サービス 165 6 伊藤忠アーバンコミュニティ 71 10
日本ハウズイング 49 6 イノーヴ 39 7
住友不動産建物サービス 128 10 テス 70 8
コスモスイニシア 80 8 ユニオンシティサービス 68 6
長谷工コミュニティ 86 8 中央ビル管理 437 14
日本総合住生活 372 6 名鉄不動産 144 10
東急コミュニティ 52 8 合人社計画研究所 72 8
三菱地所コミュニティ 70 10 住商建物 99 8
レーベンコミュニティ 51 7 エムシーサービス 26 6
丸紅コミュニティ 94 9 日本ビルサービス 392 13
双日総合管理 246 13 明和管理 42 7
大成サービス 160 9 ダイワサービス 62 10
日神管理 45 9 スカイサービス 34 10
コミュニティワン 47 8 ジェイ・コムズ 45 8
野村リビングサポート 41 3 ニチモコミュニティ 72 13
キャニオンサービス 28 9 総合ハウジングサービス 172 10
東京建物アメニティサポート 72 10 レジデンスビルマネジメント 154 9
◆板橋区の実態調査から
1戸当たりの管理費は月額平均 11,370円 ― 管理・運営
管理費 1戸あたりの月額平均は、11,670円
最も多い回答は、「10,000円以上~15,000円未満」の37.6%で
自主管理の場合 月額平均は8,442円
修繕積立金 1戸あたりの月額平均は、8,517円
最も多い回答は、「5,000円以上~10,000円」
自主管理の場合 月額平均は7,373円
管理形態 管理業者に管理事務を委託 78.8%
管理人は「通勤」50%
自主管理「20戸未満」では38%、「築30年以上」では36.6%
◆居住者の声(マンションノートより)
コスモ高島平駅前 築18年

管理人さんが毎朝掃除してくれるのでマンション内、周辺もきれい。 管理組合はきちんと運営されている。財産保有として購入して住んでいない人がいて理事もやられないので困る。

グローベル志村坂上プライムシティ 築6年

宅配ボックスがあるので大変便利。エントランスも綺麗です。24時間常時OKのゴミ置き場があるのもありがたいです。あと、上の階の人の足音を2回くらい「なんとかなりませんか」とお願いしましたが、一向に改善されません。対個人のクレームはそんなもののようなので、仕方ないかな。

ライオンズプラザ本蓮沼 築20年

住民は単身者、夫婦二人暮らし子供がいる家族と多様な家族構成であるので、マンションの空き部屋がない点がよいと思う。管理組合もそこそこ運営していると思いますが、管理組合費を滞納している人がいて、弁護士に入ってもらって対応していると聞いたことがありますが、気になります。

コスモ小豆沢公園 築18年

管理員のサービスがよく、管理組合の運営も良好。マンションをよくしていこうと思っている人たちが多いので、快適に暮らすことができる。入居当時小学生だった子供たちが、成人になり、同居している世帯が多い。雰囲気はいい。

アルス成増 築28年

管理人は、2名体制で毎日こまめに清掃してくれており、貼り紙類もこまめに変えてくれている等、管理体制については概ね安心できる。高齢者が多く、落ち着いている雰囲気。 若い人はあまり多くない。ただ、マナーが大体良く、あいさつを自発的にする人が多い。

大規模修繕工事
工事施工会社の実績より

◆第1回目の工事は築後10~14年目、平均13年目に完了している

◆第2回目の工事は築後20~27年目、平均24年目に完了している

◆給排水工事は、平均築後31年目に実施している

◆板橋区の実態調査から
長期修繕計画の作成状況
  • 「作成している」が66.3%、「作成していない」は19.6%
  • 総戸数別でみると、「20 戸未満」で「作成していない」が45.5%で最も高い。
  • 竣工経過年では「30 年以上」で「作成していない」が38.4%で最も高い。
  • 管理方式別にみると、「自主管理」で「作成している」のは23.4%で最も低い。
実施した大規模修繕工事
  • 最も多い回答は、「鉄部塗り替え工事」の57.2%
  • 次いで「屋上・屋根の防水・塗装」の55.4%、「外壁を修繕工事」の54.8%
次回予定する大規模修繕工事の資金
  • 最も多い回答は「修繕積立金でほぼ全費用を負担できる」の45.3%
  • 「修繕積立金と一時徴収金でほぼ全費用を負担できる」が9.5%、「修繕積立金と駐車場収入などでほぼ全費用を負担できる」が7.1%
◆居住者の声(マンションノートより)
シャルム西台 築33年

2年前に大規模修繕。築年を感じさせない美観。 何よりも駅から1分は魅力。

ヴィラ西台 築22年

マンションの裏手に幹線道路があるが、騒音や事故等はない。たまに花を飾ってくれている。月に一回程度、業者にてエントランスや廊下の掃除をしてくれる。排水管等の大幅な回収をしたほうがよいと思われる。

ライオンズマンション高島平第2 築15年

2012年に大規模修繕が行われ、外観は良好。 エレベーターは1台設置してある。若い住民が多くマナーが改善されれば良い。

ヴェラハイツ成増 築15年

スペースの広いゴミ置き場が独立してあり、いつでもゴミを持ち込める。リサイクル感覚も行き届いている。管理人の教育もされている。オートロックと防犯カメラも完備している。長期修繕も計画どおり行われた。管理組合もしっかり機能している。

メゾン太陽 築40年

管理が良好です。24時間ゴミ出しができ部屋にゴミがたまりません。こまめに修繕をしておりメンテナンスも充分行き届いています。スーパーが徒歩4分のところにあり買い物するのにも便利です。

マンションの建替え
マンション名 分譲会社 竣工年 総戸数 手法
パークハイツ小豆沢 日本ランディクス 1995.09 271 任意,等価交換
小豆沢団地 日本住宅公団 1957.06 135
◆板橋区の実態調査から
建替え検討状況
  • 最も多い回答は、「当分検討する必要はない」が79.3%
  • 総戸数別では「建替え検討組織の設置が難しい」が「100 戸以上」で最も比率が高い。
  • 竣工経過年別にみると「建替え費用を準備できない」は「30 年以上」が39.5%で最も比率が高い。
老朽化・劣化への対応
  • 最も多い回答は「建替えよりも修繕・改修で対応し、今の建物をできるだけ長く使う」の39.7%である。
区のまとめ

建替えを検討する上での問題として、ほとんどの分譲マンションでは、「建替え費用を準備できない」、「区分所有者が必要性を理解していない」を課題としている。

建替えに伴う費用については、ヒアリング調査で「居住者にアンケートを実施したが建替えの実施にあたり、建替えにかかる費用が莫大で費用を捻出できないことから検討をやめた」という意見があった。

建替えにあたって多額の費用負担が必要となることが建替えの検討が進まない理由となっており、区分所有者が必要性を理解しない要因にもなっていると考えられる。

老朽化・劣化への対応予定では、「建替えよりも修繕・改修で対応し、今の建物をできるだけ長く使う」が最も多く、これも建替え費用を準備できないことが要因と考えられる。

掲載させていただいた資料

板橋区マンション実態調査

口コミサイト「マンションノート」