イトーピア二子玉川

伊藤忠都市開発は、神奈川県で初めてディベロッパーが主体となる個人施行によるマンション建て替え円滑法に基づく施行許可を取得したと発表した。個人施行事業は、区分所有者またはその同意を得たディベロッパーなどが施行者となって事業を進める方式で、権利者全員の合意が必要となるものの、建て替え決議不要に伴う手続きの簡素化、期間短縮といったメリットに加え、比較的中小規模のマンションに適しているという。

今回、権利者全員の同意のもとに同社が事業の施行者となって、再建後の保留床を取得するスキームとして取り組むのは、1980（昭和55）年完成の川崎市高津区に立地するタウンハウス「ベルエール多摩川」全34戸。地上7階建てRC造全85戸に建て替える。

同社は昨年、東京・世田谷でもマンション建て替えの個人施行認可を全国ではじめて取得した実績がある。

（住宅新報 2005.7.26号より掲載）