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コスモス中野弥生リベディア

マンション建替え事例
隣地と一体開発で既存不適格を再生 ‐ リクルートコスモス

リクルートコスモスは東京都中野区で、同社として3件目、首都圏では初となるマンション建て替え事業を実施している。

築後34年が経過した48戸の民間分譲マンション「メイゾン弥生」を、11階建て68戸に建て替える。建て替え後の名称は「コスモス中野弥生リベディア」。全区分所有者の合意に基づく「任意建て替え方式」で、隣接敷地を買収し、マンション敷地と一体で開発する。15戸を従前の居住者が取得。残りの53戸について6月から販売を開始する。竣工は06年5月の予定。

メイゾン弥生は、地下鉄「中野新橋」駅から徒歩5分の立地。日影による高さや容積率の制限が定められていない旧建築基準法に基づいて建てられた既存不的確物件だ。そのため現行法を適用すると、延べ床面積が従前の60%程度まで減少していまい、単独での建て替えは困難だった。

同管理組合は02年、老朽化を理由に、建て替えや改修工事について検討を開始。03年には管理組合内に「建て替え検討委員会」を設置し、建て替えの方向で検討を進めることで、管理組合総会でも合意した。

04年1月に事業者としてリクルートコスモスを選定。同社では「全居住者合意による建て替え」という管理組合の意向に基づき、同年9月までに、従前住居の売買契約と新居購入の協定を、全居住者との間で結んだ。

「コスモス中野弥生リベディア」の物件概要を見ると、間取りは1LDK~4LDK。専有面積は32.91~80.76㎡で、平均では66.96㎡となる。「メイゾン弥生」は2DK~3LDKで、平均して45.45㎡だった。

同社では、マンション建て替え事業として、これまでに「フォルム千里中央」(大阪府豊中市、総戸数63戸、99年竣工)、「コスモ西新コートフォルム」(福岡市、総戸数23戸、03年竣工)の2件の実績があり、今後も積極的に取り組んでいく方針だ。

(住宅新報 2005.5.17号より収録)