分譲マンション再生・建替え基金」制度を提唱
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世紀のマンション管理運営を考えるフォーラム 座長 玉田 弘毅

老朽・陳腐化マンションは築後相当年数を経過していることから、その区分所有者間における経済的格差が、そしてまた、定年・高齢・健康・家庭事情等々も千差万別ということで、建替えに賛成したくても経済的負担の重さ等から心ならずも、建替えに反対せざるを得ないということになるのでは。とすれば、区分所有者各自の経済的負担にも配慮して、マンションの建替えに必要な財政的基盤が社会的規範において確立されていれば、マンションの建替えの円滑化が促進されるのでは、と思科される。

そのための手法として、それぞれのマンションが管理運営等に必要な準備金として個別金融機関に積み立てている各種資金を全国的規模において糾合して一括的な運用管理下に置き、老朽・陳腐化マンションの建替え事業に必要な財政的基盤とすることが有効なのでは、と思科され、そのような役割を担うものとして、例えば「分譲マンション再生・建替え基金」制度のようなものを公益財団法人あるいは特別の金融機関として立ち上げ、これについては税制上の特例措置を講ずるほか、出資等の公的助成を行うことなどが、その実現に向けて真摯に検討されて然るべきなのでは、愚考するものである。(マンションタイムズ1011日号より抜粋)