築30年以上のマンションの特性と今後の推移(8−4)
Mansion Data Report
規模の比率
築30年以上マンションの規模は「30戸以上60戸未満」が64%
●件数ベースでは60戸未満が6割強を占めるも、戸数ベースでは5割を割る
●規模120戸以上の大型マンションが550件あり、戸数ベースで53%を占める
●築30年以上のマンション 規模の比率
規模
件数
戸数
30戸未満
1,193
22,290
30戸以上60戸未満
1,361
57,529
60戸以上90戸未満
574
41,289
90戸以上120戸未満
277
28,189
120戸以上
550
178,068
築30年以上のマンションの平均戸数は83戸。しかし件数ベースによる規模の比率では「60戸以上90戸未満」が15%。平均戸数は規模の平均像を示すものではなく、単なる平均値である点が規模の特性といえます。
左表は築30年以上のマンションの件数ベースによる規模別の比率を示したものです。小規模マンションとよばれる「30戸未満」が30%。この内訳をみると「20〜30戸}が50%、「10〜20戸」40%、「10戸未満」が10%となっています。
「30〜60戸」は34%で、比率では一応トップに位置。都内を中心にした市街地に多く見られます。
「120戸以上」の大型タイプは14%。公団住宅の郊外型団地が中心です。
左表は戸数ベースによる規模別の比率。件数550の「120戸以上」がここでは53%を占めているのに対して、件数1,193の「30戸未満」のシェアは僅かに7%という歪な状況がみられます。
業務の推進あるいは調査の分析等の際、件数、戸数のどちらを優先するか、判断の難しいところです。
株式会社 マンションデータサービス(2005年7月発表)
関連資料
規模別にみると、小規模なマンションほど管理組合の活動が停滞していたり、適切な修繕のための体制が不十分と見られるマンションが多い。(東京都住宅局:2003年5月調査より)