築30年以上のマンションの特性と今後の推移(8−1) |
Mansion Data Report |
築30年以上のマンションの特性と今後の推移 |
株式会社マンションデータサービス(2005年7月発表) |
今回のレポートにおいては、件数ベースと戸数ベースによる双方の数値を併記しました。築30年を超えるマンションには団地形式の大型物件が多いため、件数、戸数それぞれの数値に極端な差異が見られるからです。例えば築30年を超えるマンションのうち、「30戸未満」の小規模マンションは1,193件あり、件数ベースでは全体の30%を占めています。ところが戸数ベースでみると僅か7%のシェアに過ぎません。反対に「120戸以上」の大型物件は550件あり、件数ベースの比率は14%ですが、戸数ベースでは53%という対照的な分析結果になります。一方の結果をもって判断することに危惧を感じたため、双方の数値を併記した次第です。
築30年を超えるマンションにおいては、「長命化」もしくは「建て替え」の選択肢の中からいづれかの選択に迫られます。「建て替え」には居住者による合意が前提になることや、余剰の容積率の有無が条件になるなど、実現には厳しい条件があります。大多数のマンションは否応なく「長命化」への対策を講じる必要に迫られます。こうした状況下において当レポートが施策の啓蒙に役立つことができれば幸せです。
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